1.専門知識

本専門研修プログラムに基づき、専攻医は整形外科専門医として、運動器に関する科学的知識と高い社会性、倫理観を涵養します。
最新の医学知識を幅広く修得し、吸収することを目指します。

2.専門技能（診察、検査、診断、処置、手術など）

専攻医は、整形外科専門医として、運動器に関する基本的かつ専門的な技能（診察、検査、診断、処置、手術など）を身につけます。

3.学問的姿勢

日常臨床で生じた疑問を科学的に解明し、論理的にまとめる能力を養います。

具体的な行動目標として、以下を掲げます。

• 経験症例から研究テーマを立案し、プロトコールを作成する。
• 参考文献を検索し、適切に引用する。
• 結果を科学的かつ論理的にまとめ、口頭および論文として報告する。
• 個人情報を含めないように留意し、厳重に管理する。
• 統計学的検定手法を選択し、解析する。

4.医師としての倫理性、社会性

１）プロフェッショナリズム

医師としての責務を自律的に果たし、患者や家族から信頼される知識・技能・態度を身につけます。
指導医とともに診断・治療に関する説明に参加し、実際の治療過程で倫理性や社会性を理解し、身につけます。

２）患者中心の医療

患者の社会的・遺伝学的背景を考慮し、的確な医療を提供します。
医療安全の重要性を理解し、事故防止や事故後の対応をマニュアルに沿って実践します。
職員研修への参加やインシデントレポートの活用を通じて、安全な医療を提供します。

３）臨床の現場から学ぶ態度

臨床の現場から学び続けることの重要性を認識し、知識を単に暗記するのではなく、「患者から学ぶ」を実践します。
症例検討会やカンファレンスを通じて、幅広い知識を得て共有します。

４）チーム医療

チーム医療の必要性を理解し、リーダーとして活動できること、他のメディカルスタッフと協調して診療にあたることが求められます。
症例検討会やカンファレンスを通じて、チーム医療の一員として学びます。

５）後輩医師の教育・指導

後輩医師や初期研修医とともに患者を担当し、教育・指導を行います。
チーム医療の一員として互いに学び合い、自分自身の知識の整理や形成的指導を実践します。

5.カンファレンスによる知識・技能の習得

カンファレンスは意見をまとめて述べたり、問題提起をしたりする貴重な場です。
手術手技のみならず、保存療法やリハビリテーションに至るまで、系統的な研修を行います。

1.基幹施設（石井病院　整形外科）における研修

石井病院 整形外科では、脊椎・膝・股関節・外傷をそれぞれ専門とする指導医の元で研修を行うことができる体制が整っています。
毎週、医師やコメディカルも参加する対面でのカンファレンスを実施しており、カンファレンスは重要な教育の場となっております。

2.専門研修連携施設での研修

• (1)大学病院の2施設は、地域医療における基幹病院として整形外科プライマリ・ケアを提供し、高い専門性を持っています。
• (2)連携施設はいずれも専門研修連携施設の認定基準を満たしています。
• (3)連携施設では、主治医または担当医として多くの患者の診療や手術を担当し、年間平均で100件以上の手術を執刀する経験を積むことが
  できます。
• (4)多くの指導医のもとで学ぶことで、多様な指導方法を経験することが可能です。

≪専門研修連携施設一覧≫

• 国際医療福祉大学病院（千葉県成田市）
• 東邦大学医療センター大橋病院（東京都目黒区）
• 厚生中央病院（東京都目黒区）
• 一宮温泉病院（山梨県笛吹市）
• 済生会中央病院（東京都港区）
• 済生会横浜市東部病院（神奈川県横浜市）
• 荻窪病院（東京都杉並区）
• 江戸川病院（東京都江戸川区）　他

≪ローテーション例≫

• 1年目東邦大学医療センター
  大橋病院
• 2年目石井病院
• 3年目国際医療福祉大学
  成田病院
• 4年目荻窪病院